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(エレメントは見やすくするために画像加工)

(黄線:SWR、赤線:アマチュアバンド内)

(いずれの写真もクリックして拡大)
2024/05/25
Current Antenna Configuration
現在のアンテナの様子 (7~50MHz帯オールバンド)

7/14/18/21/24/28/50MHzマルチバンドのPSEダイポールアンテナでは 10MHz帯が抜けていたため、10MHzダイポールを同一給電線に並列に追加、内側に折り返していた9.47mのエレメントもまっすぐに伸ばして張り直した。これで名実ともにオールバンドで可能な 7/10/14/18/21/24/28/50MHzマルチバンドのPSEダイポールアンテナとなり、実際に各バンドで交信に使用している。

約9.5mの二つのエレメントはこれまでベランダに平行に張っていたが、図面のように一方は屋根に上がらずに屋根上を通すため苦労した。

10MHz帯用の約8.4mのエレメントは、マストとの絶縁とスパンの確保のため、約30cmの塩ビのパイプをマストから直角に取付けて、その先にエレメントを張るようにした。こうすることでエレメント先端の絶縁に加えてマストの回転によってエレメントの張り具合を調整できた。

15m長の同軸ケーブルの先(送信機のアンテナ端子に接続)において、NanoVNA で測定したこのアンテナのSWR特性は左図のようになった。赤で示した部分はアマチュアバンドである。18MHz帯、4MHz帯は SWRとしては非常に高いが、幸いにも IC-7400の内蔵チューナで十分にチューニングがとれ、FT8による交信実績もあがっている。

給電部はプラスチック製のヤザキのイレクター部品を加工し長さ 50mm のM型中継コネクタを貫通させて作成した。簡単な構造でこのアンテナ1本でワークバンドも含めて 7~50MHz帯オールバンドにオンエアできるのは非常に便利でありがたい。