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2023/12/27
Dark Box for NanoVNA
スマホによる撮影のためのNanoVNA用の暗箱

アンテナの調整をしているとき、SWR等の電気的特性がどんな設定のときのものか アンテナ自体の写真と共にNanoVNAの画面をスマホで撮っておくのだが、NanoVNA-H4では画面を保存する機能がない。 また撮影に当たって外光や余計なものが映り込まないようによい撮影角度を探して画像しても画像ひずみが出てしまう。

そこで左の写真のようなスマホで撮影するための暗箱を作成した。NanoVNAは 2023/06/15の記事の保持具全体をスライドして挿入する。 ニ眼のiPhoneを使用しているが近接撮影には下側のレンズだけで良いようであるので、一方は小さな孔のままとしている。 これによって周囲の映り込みもなく、NanoVNAの画面とスマホの距離が一定になるのでサイズが一定でひずみの少ない写真がとれるようになった。 以下の写真は撮影例で、横軸は5MHz~30MHz、5MHz間隔、縦軸黄線はSWRで右側に目盛数値が表示されている。(写真はクリックすると拡大表示できる)

A 写真Aは2023/11/22の記事のアンテナに実験的に若干手を加えて使用中の「HFダイポール+6m垂直」アンテナの測定値である。
B 写真Bはセンターポールのみを1m程度下げたときの測定値である。 A, Bの写真に写ったNanoVNAの画面サイズは同じ大きさだが、位置と角度に若干のずれがある。
C 写真Cは、画像処理で写真Bの位置と角度を補正し半透明にして写真Aに重ねたものである。 こうすると条件を変更したときにどう変わるかが良くわかる。