2024/04/06
Experiment on End-Fed Halfwave Antennas(Part2)
EFHWアンテナの実験(Part2)
本記事は2023/11/05のEFHWアンテナの実験(Part1)の続編で、福生アマチュア無線クラブで行った結果を個人的に整理分析したものである。実験は限られた時間の中でアンテナを仮設して行った。
半波長エレメントの長さは購入時の公称40mで今回も実測しなかったのは残念である。会館3階の窓(推定地上高10m)から約45m先の高さ2mあまりの木の枝に向けて張った。張り方は高さを除けばほぼ前回と同様であり、途中地上はフラットで樹木その他の障害物等はない。
EFHWアンテナの実験(Part1)の結果と比べると、特に周波数の高い方での様子が異なっている。
Part1では3.5MHz帯と7MHz帯のバランスをみながら調整したが、今回は3.5MHzのみを見ながらワイヤ長を決めた。
今回の物理的な違いは、ワイヤの種類(特に太さ)、遠端の地上高、エレメント長の調整のための折り返しの長さ、測定に使用した同軸ケーブルの違いなどであるが、どの要素が影響して結果が変わったのか不明である。
各バンドでの実機テストを行なわなかったが、測定結果からすると、18MHz帯、21MHz帯は無線機側でTUNEがとれないかもないレベルである。
Part1と今回に共通していることであるが、SWRのディップ周波数は EFHWアンテナの理論的な共振周波数とは合致していない。
15MHz以下はほぼ同様の傾向にあるが、それよりも高い周波数ではディップ周波数の対応がとれない。
3.5/7/10/14/18/21/24/28MHx帯に対応して理論上は8個の等間隔周波数のディップが期待されるが、現実には9個である。余分な1個は15MHzよりも高い周波数で起こり、等間隔になっておらず、前回と今回とを比較しても異なった周波数で起きている。
3.5/7/10/14MHz帯に対応するディップ間隔と21/24/28MHz帯に対応するディップ間隔はほぼ等しいように見えるが、これらの中間でディップが1個余計に発生している。
前回の実験に使用した ENDFEDZ 80-10-JR-KW アンテナではこのようなことは起きておらず等間隔である。やはりインピーダンス変換ユニットの構造に起因しているのではないかと想像される。
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