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2019/08/19
6m-band Single Loop Antenna Completed
6mバンド用シングルループアンテナの完成

アルミの平板(断面10×2mm)を用いてループを構成。最終的に長さ1920mmもの3本に加え、周長を調整するために長さ734mmものを使用。

重ねつなぎの部分を60mmとしているので有効長はそれぞれ60mm短くなり、周長は6254mm、ループ半径は995mmとなった。

図は製作したループアンテナの概念図である。(クリックすると拡大)

ループの内側に容量結合したマッチングロッドをループから約40mm離間して配置した。ショートバーはコの字型としクリップではさみ調整している。 なお容量結合部はアルミ平板の間に厚さ0.1mmのポリエチレンシートを挟んで実現している。

マッチングロッドを絶縁ブッシングとねじで対向面積を調整できるように、マッチングロッド側は直径5mm、長さ12mmの長孔とした。 調整後の対向長さは60mm、計算上の静電容量は42.7pFとなった。周囲にブチルゴムテープを巻いて雨水から保護した。

最終的な状態での測定値は次の通り
    f=49.7MHz VSWR=1.1 R=44Ω X= 5Ω
    f=50.0MHz VSWR=1.0 R=44Ω X= 7Ω
    f=51.0MHz VSWR=1.25 R=38Ω X= 8Ω
    f=52.0MHz VSWR=1.3 R=34Ω X= 0Ω
    f=53.0MHz VSWR=1.35 R=36Ω X= 8Ω
    f=54.0MHz VSWR=1.4 R=46Ω X=19Ω

最良の周波数をもう少し高めにすべく周長を変えてみたが思い通りに上がらないのが不思議だ。理由は不明だが一応これで良しとする。

また雨で少々濡れたくらいでは問題ないが、強雨では残念ながら図のように VSWR が悪化した。乾けば元に戻ることが分かった。